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【慢性腰痛】冷えによる腰痛は『寒湿タイプ』|東洋医学からみた腰痛

激痛はではないけど、気づけばいつも腰や足がだるい。

寒い冬の時期や、クーラーにあたる夏もじんわり腰が痛くなる。

そんな方は『冷え』による腰痛かもしれません。

 

今回は、慢性腰痛いわゆる『冷え性腰痛』について東洋医学的視点から解説して、もしなった時に使えるツボも紹介します。

本題に行く前に、東洋医学的にみた腰痛を3パターンに分類してみました。

  1. 急性タイプ:気血阻滞による腰痛
  2. 慢性タイプ:寒湿による腰痛
  3. 慢性タイプ:腎虚による腰痛

今回は2番を詳しく見ていきます。

鍼灸師のMIYUです!
早速、見て行きましょう♪

目次

寒湿による腰痛

寒湿の停滞により腰部の経絡気血の流れが悪くなると起きます。

症状

・腰下肢が冷えて痛みや、重だるさを伴う。
・寒冷刺激や、気候の変化によって増強する。
・少し動くと楽になり、静止時間が長いとこわばる。
・痛みは足の方にも広がる。

このような症状がみられます。

アプローチ

陽気を強めて寒湿の除去をはかり、経脈の流れを良くして気血の運行を改善する。

腰部は全体的に温め、下肢の痛みの範囲に鍼灸を行います。

痛みが後部の場合:環跳、委中、崑崙
痛みが外側の場合:環跳、風市、陽陵泉

痛みが太ももの後ろに広がる方のツボ

腰部は全体的に温めてください。
その他、経絡からおススメするツボを紹介します。

環跳:かんちょう

横向きに寝て、股関節を屈曲させた姿勢でもできます。一番くぼむところです。

経絡:足の少陽胆経
筋肉:大殿筋、大腿方形筋
血管:下殿動脈

探し方:仙骨裂孔(尾骨の上部の一番出っ張っているところ)と大転子の頂点を結んだ線上の大転子頂点から1/3。

委中:いちゅう

四総穴という身体を4部分に分けて各部を治す経穴のひとつで、「腰部と背部」は委中と言われています。

経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:腓腹筋内側頭・外側頭
血管:膝窩動・静脈

探し方:ひざ裏のシワの中央、膝窩動脈拍動部

崑崙:こんろん

足先の冷えやむくみにも効果があります。

経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:アキレス腱
血管:腓骨動・静脈

探し方:外くるぶしとアキレス腱の間の陥凹部。

痛みが太ももの外側に広がる方のツボ

上記と同じように腰部は全体的に温めてください。
その他、経絡からおススメするツボは3つです。

環跳:かんちょう

上記にと同じ。

横向きに寝て、股関節を屈曲させた姿勢でもできます。一番くぼむところです。

経絡:足の少陽胆経
筋肉:大殿筋、大腿方形筋
血管:下殿動脈

探し方:仙骨裂孔(尾骨の上部の一番出っ張っているところ)と大転子の頂点を結んだ線上の大転子頂点から1/3。

風市:ふうし

気の集まるところで、風邪の治療に効果的。
下肢麻痺や半身不随などの中風の証にも効果があります。

経絡:足の少陽胆経
筋肉:外側広筋
血管:外側大腿外旋動脈

探し方:気をつけの姿勢になった時の中指の先端。腸脛靭帯の後方陥凹部。

陽陵泉:ようりょうせん

物事を考えたり、決断することに関わる経絡のツボです。

経絡:足の少陽胆経
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋
血管:後脛骨動脈

探し方:腓骨頭前下方の陥凹部。

軽く指圧をしてあげると気持ちいいです。

まとめ

いかがでしたか?

湿が絡むタイプの方は、気圧や天気の影響も受けやすいようです。

普段から食生活と適度なリフレッシュでストレスをためない生活を心がけましょう♪

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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