【急性腰痛】ギックリ腰は『気血阻滞タイプ』|東洋医学からみた腰痛
ギックリ腰、痛いですよね~!
通称:魔女の一撃
雷に打たれたような激痛の後は動けない…。苦痛です。
今回は、急性腰痛いわゆる『ギックリ腰』について東洋医学的視点から解説して、もしなった時に使えるツボも紹介します。
本題に行く前に、東洋医学的にみた腰痛を3パターンに分類してみました。
- 急性タイプ:気血阻滞による腰痛
- 慢性タイプ:寒湿による腰痛
- 慢性タイプ:腎虚による腰痛
今回は1番を詳しく見ていきます。
早速、見て行きましょう♪
目次
急性腰痛:気血阻滞タイプ
運動の不注意で腰部の経脈や筋肉を損傷してしまうと、気血阻滞が起こり急性腰痛になります。
症状
・物を持ち上げようとしたとき
・体を急に動かしたとき
などに突然腰痛が起きます。
局所の著名な圧痛、筋緊張、運動制限などの症状があります。
アプローチ
経脈の巡りを良くし、気血の運行を改善するような経穴に鍼で瀉法します。
私が患者さんにアドバイスするときは、
1日目:痛すぎるときは無理せず安静。しかし、寝たきりも良くないので半日過ぎたら少しづつ動かす。
2日目:まだ痛いと思いますが、生活動作くらいなら徐々に動かしてみる。
3日目:以降は回復期なので激しい動きはいけませんが、普段レベルまではどんどん動かしていく方がいいです。
何度も言いますが、『痛すぎる』ときは無理しないでください。
人の身体には自己治癒力があるので3日ほど経てば痛みは治まりますが、今度は動かせなかった分のこわばりが出てくるので、徐々に動かすことがぶり返さないコツでもあります。
また、冷やすか、温めるか問題ですが…
1日目は冷やす
2日目以降は温める
と指導しています。
これも痛みレベルで判断してはいますが、要は
『激しい痛み』は炎症なので冷やす。
『こわばり感』は血行不良、筋肉の冷えなので温める。
といった考え方です。
おススメのツボ
患部の腰部ははもちろんですが、腰部以外で経絡に基ずく急性腰痛に効くツボを紹介します。
委中:いちゅう
四総穴という身体を4部分に分けて各部を治す経穴のひとつで、「腰部と背部」は委中と言われています。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:腓腹筋内側頭・外側頭
血管:膝窩動・静脈
探し方:ひざ裏のシワの中央、膝窩動脈拍動部
環跳:かんちょう
横向きに寝て、股関節を屈曲させた姿勢でもできます。一番くぼむところです。
経絡:足の少陽胆経
筋肉:大殿筋、大腿方形筋
血管:下殿動脈
探し方:仙骨裂孔(尾骨の上部の一番出っ張っているところ)と大転子の頂点を結んだ線上の大転子頂点から1/3。
まとめ
いかがでしたか?
ギックリ腰は必ず自然に治ります。
ただ、時間はかかるのでもしお近くに鍼灸院や接骨院があればそちらに行くことをおススメします。
私も【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社