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【腰痛】現代医学からみる|あなたの腰痛タイプは?

今回は、【腰痛】について考えていきます。

肩こり同様、日常的に多くの方が悩まれている『腰痛』ですが、症状や原因は結構人によってバラバラです。

なので、ここでは『腰痛』を大きく3分類してそれぞれの原因・症状を理解することでどんな対策をとるべきか…

まで現代医学的視点から見ていきます。

腰痛の大きな種類別に

・筋筋膜性腰痛
・椎間関節性腰痛
・変形性脊椎症

についても後半詳しく書きますので、どうぞ最後までよろしくお願いします。

鍼灸師のMIYUです!早速見て行きましょう♪

 

 

目次

『腰痛』とは

腰痛をもう一回り大きくカテゴリ化すると『腰下肢痛』と言います。

腰下肢痛

①腰痛
②坐骨神経痛

①腰痛
・筋筋膜性腰痛
・椎間関節性腰痛
・変形性脊椎症

②坐骨神経痛
・根性坐骨神経痛
・梨状筋症候群

という感じに分類していくことができます。

腰痛のほとんどは日常的な小外傷や労働に起因するもので占められています。
したがって、下肢痛もこうした腰痛発症の成り立ちの延長線上が多いです。
しかし、稀に炎症性疾患や悪性腫瘍が原因になっている場合があります。

腰痛については、その解剖生理学的な関係から、腹腔や骨盤内臓器の異常に起因する腰痛が多く存在することを念頭においておく必要があります。

注意すべき腰痛

以下の症状は重篤な要因になる可能性があるものなので、
しっかり目を通しておいてください。

①発熱、著しい痩せなど、全身症状を伴うもの
→炎症性疾患、悪性腫瘍

②安静時痛、夜間痛が著しく強いもの
→悪性腫瘍

③生殖器、消化器など専門医の処置を要すべき内臓症状を伴うもの
→内臓性腰痛

④膀胱直腸障害や中枢神経症状を伴うもの
→脊髄腫瘍など

⑤原因に関わらず運動麻痺の強いもの


最も鍼灸治療に適しているものは筋筋膜性腰痛や椎間関節性腰痛などですが、上記の条件を除けば脊椎分離・すべり症なども適応します。

では、筋筋膜性腰痛について深堀していきます。

筋筋膜性腰痛

〈原因〉
急性のものは、急激な動作で筋筋膜に過伸展や部分断裂を生ずることにより起きます。

慢性のものは、筋疲労や組織の瘢痕化による循環障害や刺激が原因となって起きます。

〈症状〉
急性のものでは、患部に限局した痛みが強く、疼痛性の側弯がみられることがあります。
主として、前屈動作の障害が強いです。

慢性では、急性ほどの強い症状は見られません。

〈見分け方〉
どちらも、腰(下部)~仙骨部付近の硬結や圧痛がみられる以外は、目だった所見はありません。

椎間関節性腰痛

〈原因〉
椎間関節に起因する腰痛です。

急性には、急激な動作により関節組織が損傷されることが原因になります。

慢性には、他の関節の老化変性と同じように関節症性変化が椎間関節に現れることによります。

〈症状・見分け方〉
疼痛部位と圧痛に特徴があると言われています。
疼痛の多くは下位腰椎部にあり、圧痛は椎間関節部(棘突起の高さで、正中より約2センチ外方)の深い押圧でわかります。
脊柱の運動はいずれの方向にも障害されますが、特に「ひねったり、後屈」の動きが強く障害されます。

変形性脊椎症

〈原因〉
40代前後から始まる脊椎の老化変性に起因するとみられる腰痛です。

痛みの発生には椎間板や骨棘による刺激や、椎間関節刺激さらに筋筋膜由来などの複数の因子が考えられます。

〈症状〉
腰部が重い、だるいなどの漠然とした不定の腰部症状を表します。

さらに、起床時や動作開始時に腰部の痛みやこわばりがあり、それが運動とともに改善するといった特徴もあります。

〈見分け方〉
変形が進行すると、腰椎港湾の増強や段階減少などがみられます。

腰痛の治療方針

どの場合でも、局所の血流改善、筋緊張の緩和を目標に圧痛、硬結を求めて治療していきます。

腰部に鍼やお灸も効果的です。


ただ、痛みが出ると姿勢が悪くなるので、さらに状況が悪化してしまう可能性があります。
痛みを緩和しつつ、痛みが起こらない正しい姿勢になるような身体全体からのアプローチも必要になります。

まとめ

腰痛は、年齢・性別・職業・環境などによって原因が違います。

根本から治療したい場合は、しっかりとバックグランドまで把握してくれる先生に診てもらうことをおススメします。

私も小さい頃はスポーツ少女だったので小学生時に『腰椎分離症』になりました。
その時の痛みのつらさや、通常の生活に支障がでてきてみんなと遊べない苦しさを身をもって学びました。
痛みがわかる治療家としてこれからも目の前の患者様に寄り添っていきます。

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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