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【排尿障害】お腹が急に痛い、スッキリ排便できない『膀胱湿熱タイプ』|東洋医学的

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回は『排尿障害』について東洋医学の観点からお話します。

「トイレに行っても出にくい。」

「排尿痛がある。」

という方に、タイプ別に排尿障害を考えてみましょう。

また、その中のひとつ『膀胱湿熱タイプ』におすすめのツボも紹介します。

今回の流れは↓

  1. 4つの分類
  2. 『膀胱湿熱タイプ』の説明
  3. 機能の回復を促すおススメのツボ紹介
では、始めていきましょう♪

なお、注意が必要な症状のまとめはこちらの記事をご覧ください↓

【排尿障害】注意が必要なもの、鍼灸が適応となるもの|まとめ

目次

4つの分類

〈東洋医学的な考え方〉
東洋医学では閉尿、あるいは排尿困難を主症とする病を「癃閉(りゅうへい)」と言います。
「癃」とは小便が出にくく、出ても点々として出たり、緩やかに発症するという特徴があります。
また「閉」は小便不通、点々とも出ず、急に発症するという特徴があります。
一般的にはこれを総称として「癃閉(りゅうへい)」と言います。

〈あなたは何タイプ?〉
「癃閉」は膀胱の気化機能が悪くなり、そのためにそのために尿が通じなくなり起こる病です。
膀胱の気化に影響する原因に基づき次の様に分類されます。

①肺熱タイプ
□口の渇き
□咳嗽
□呼吸促拍
→肺は水の上源と言われていますが、熱が肺で盛んになり、そのために粛降機能が悪くなると、水道が通調しなくなり、水湿が膀胱に下がらずに癃閉になります。

②膀胱湿熱タイプ
□口の渇き
→中焦の湿熱が膀胱に影響し、そのために膀胱の気化機能が悪くなると、癃閉が起きます。

③脾気虚タイプ
□精神疲労
□倦怠感
→脾虚のために昇降が失調し、そのために清気が昇らず濁気が降りなくなり、また膀胱の輸送力が低下すると癃閉が起こります。

④腎陽虚タイプ
□顔色が白い
□腰や膝がだるい
□冷える
→腎陽が虚して命門の火が衰退すると、膀胱の気化機能も低下し癃閉が起こります。

次に『膀胱湿熱タイプ』について詳しく説明します。

膀胱湿熱による癃閉

〈病態〉
中焦の湿熱が膀胱に移り、この湿熱により膀胱の気化機能が悪くなると癃閉が起こります。
また下焦の湿熱により小腹急痛、スッキリ排便しないほどの症状を伴います。
さらに湿熱があるために津液が口に到達しないと口渇が起こります。
これは津液の損傷によるものではなく、したがって口渇はあるが飲みたがらないという特徴があります。

〈主な症状〉
・尿量は少ない
・色は黄色
・ぽたぽたした尿または閉尿
・尿道痛
・小腹急痛

〈その他の症状〉
・口渇はあるが飲みたがらない
・スッキリ排便しない

などがみられます。
次にセルフケアで使えるツボを紹介します。

おススメのツボ

〈アプローチ〉
湿熱の除去をはかり、下焦を通調します。
鍼灸治療は鍼にて瀉法を施し、お灸は行いません。
セルフケアでは、紹介するツボを温熱したり指圧(3秒押す→離す×5回)を行ってください。

三陰交:さんいんこう

胃腸のトラブルでは必ず使用される優秀なツボです。
足の疲れにも使われます。
松尾芭蕉がこのツボにお灸をしながら『奥の細道』を旅したというエピソード付きです☆

経絡:足の陽明胃経
筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋、後脛骨筋
血管:前脛骨動・静脈

探し方:膝小僧の外側のくぼみから下に指3本分(2寸)

関元:かんげん

人体の真気や原気が生まれるところです。
奥には小腸と子宮があります。温めましょう。

経絡:任脈
筋肉:腹直筋
血管:下腹壁動・静脈

探し方:前正中線上、臍中央の下方3寸(指4本分)

膀胱兪:ぼうこうゆ

貯尿、排尿をつかさどる膀胱経の主治穴です。

経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:大殿筋の内側縁、脊柱起立筋起始部
血管:外側仙骨動・静脈

探し方:第2後仙骨孔の高さ、正中仙骨稜の外方1.5寸

まとめ

いかがでしたか?

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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