ブログ

Blog

【耳鳴り】怒った時や落ち込んだ時の耳鳴りは『肝火タイプ』|東洋医学的

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回は『耳鳴り・難聴』を東洋医学から説明していこうと思います!

耳鳴りとは…
外界に音がないのにある種の音がしているように耳で感じるモノをいいます。

難聴とは…
聴覚が低下して外界の音が音が聞こえない物をいい、「耳聾(じろう)」とも言います。

耳鳴りは耳聾の軽症で、耳聾は耳鳴りのひどいものと東洋医学では言われています。

では初めに4パターンに分類してみます。
後半はその中の一つである「肝気タイプ」による耳鳴りについて詳しく説明していきます。

では、始めていきましょう♪

なお、注意が必要な症状はこちらの記事をご覧ください。

【メニエール病・突発性難聴】耳鳴りと難聴について|注意したい症状

目次

あなたはどのタイプ?

ここでは、耳鳴り・難聴を4パターンに分類しました。

肝火タイプ

□耳鳴りの音が大きい
□突然聴力の低下
□気持ちがふさぐまたは怒りっぽい

情志失調により気機が鬱結し、それが化火※すると火には炎上性があり、清竅(せいきょう)に影響すると耳鳴り・難聴が起きます。また激怒し肝を損傷し、逆気して清竅に影響し起こることもあります。

化火とは…
病理的な機能亢進の表れ。
軽症では頭痛・煩渇・顔面が赤い・口唇の乾燥・のどの乾燥と疼痛など。
重症では意識の混濁・狂躁・喀血・鼻出血・頻尿・尿閉・血尿などがみられる。

痰火タイプ

□耳鳴りの音が大きい
□突然聴力の低下
□過労やストレス

乱れた食生活や、過度なストレス、過労などにより脾胃を損傷し、運化機能が低下すると水湿が停滞して痰が生じます。痰鬱となって長期に改善されないと化火し、痰火となり清竅を閉塞すると耳鳴り・難聴が起きます。

脾胃虚弱タイプ

□次第に耳鳴りになる
□音は細い
□聴力も次第に低下
□過労や栄養不足

過労や乱れた食生活により脾胃を損傷し脾胃虚弱になると、気血の生成が悪くなりそのために経脈が空虚となり清竅がうまく栄養されないと耳鳴り・難聴が生じます。
また脾陽不振のため清陽が清竅にうまく昇らず、耳鳴り難聴となります。

腎精不足タイプ

□次第に耳鳴りになる
□音は細い
□聴力も次第に低下
□栄養吸収不良や加齢

腎精不足には、先天的に不足しているもの、栄養の吸収不良によるもの、高齢や慢性疾患によるもの、房事過多※によるものなどがあります。
これらにより髄海が空虚になると耳鳴り・難聴が起きます。
※房事…性行為

次に①番の『肝火タイプ』について詳しく説明していきます。

肝火による耳鳴り・難聴

不良な精神的刺激を受けて気持ちが塞いだり、あるいは怒ったりして肝火が生じて上炎したり、肝陽が亢進して頭顔面部に上衝すると、このタイプの耳鳴り・難聴が起こります。
さらにこのために頭痛や顔面の紅潮、口苦などを伴いやすいです。

〈症状〉
・突然の耳鳴り、難聴
・耳が張って痛む
・たえず耳鳴りがある

〈他の症状〉
・頭痛
・顔面紅潮
・口苦、喉の渇き
・動悸
・怒りっぽい
・便秘

〈アプローチ〉
肝火の清熱をはかり、さらに局所の気血の流れの改善をはかります。

おススメのツボ

補うより、溜まった熱を発散させたり熱を下すイメージです。

翳風:えいふう

耳下腺というリンパ節があるので、顔のむくみやフェイスラインなどの美容にも効果的なツボです。

経絡:手の少陽三焦経
筋肉:顎二腹筋、耳下腺
血管:後耳介動・静脈

探し方:耳たぶの後方、乳様突起下端前方の陥凹部

聴会:ちょうえ

耳門、聴宮と一緒に耳の疾患によく使われますが、顎関節症の圧痛点ともなるツボです。

経絡:足の少陽胆経
血管:浅側頭動・静脈

探し方:珠間切痕と下顎骨関節突起の間、陥凹部
    (口を開けた時、珠間切痕前方にできる陥凹部)

太衝

肝臓や筋肉、眼を司る「肝経」のツボです。

足先に流れる足背動脈という血管に触れやすいツボなので、ここをピンポイントで刺激すると足先全体に効いていきます。
他にも肉体疲労、精神的ストレス、眼精疲労、肝臓の疲れにも効果的です。

経絡:足の厥陰肝経
筋肉:長短母指伸筋、長趾伸筋
血管:足背動脈

探し方:足の甲の、親指と人差し指の間で体感の方に擦り上げて骨にぶつかるところ

まとめ

いかがでしたか?
実は、慢性的な肩こりで悩まれている方も身体の上部に気が溜まっている状態なので、併発している方が多いです。
難しく考えず、少し肩を回すとか、ストレッチしてみたり自分のできる範囲でケアしてあげましょう。


私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ