【便秘】辛い物大好きさんの便秘は『胃腸の熱タイプ』|東洋医学的分類
こんにちは!鍼灸師のMIYUです!
今回はこんなお悩みです。
「最近出てない…。」
「お腹が張ってスカートがきつい…!」
そうです。
地味に私たちを悩ませる『便秘』についてです!
東洋医学の観点からタイプ別にまとめると…
- 胃腸の熱タイプ
- 肝鬱タイプ
- 気虚血虚タイプ
- 腎陽虚タイプ
の4タイプです!
あなたのタイプを探しながら読んでみてくださいね☆
後半は1番の『胃腸の熱タイプ』の方を詳しく解説しています。
なお、注意が必要な症状はこちらをご覧ください。
目次
便秘のタイプ分類
〈あなたは何タイプ?〉
①胃腸の熱タイプ
□辛い物が好きでよく食べる
□いつも元気いっぱいでエネルギーに満ち溢れている
□口渇
□顔面紅潮
□おしっこが黄色
→辛い物を偏食すると津液を損傷しやすく、そのために胃腸が灼熱の状態になると、このタイプの便秘が起きます。
また陽盛体質の方も胃腸に熱がこもりやすく、このタイプの便秘が起こりやすいです。(熱秘)
②肝鬱タイプ
□ストレスで元気がない
□長時間座っていることが多い
→情志の失調により気機が悪くなり、そのために腸の伝導機能が悪くなると起きます。
また長期にわたって座っている時間が長く運動習慣がないと、気の動きが悪くなることでも起きます。(気秘)
③気虚、血虚タイプ
□病後や産後で貧血気味
□加齢
→病後や産後で気血が回復しないと、気虚のため伝導無力になります。また血虚のため腸が潤いを失い便秘になります。
老化により気血が不足した場合も、起こりやすいです。(虚秘)
④腎陽虚タイプ
□身体が弱い人や老人
□冷え性
□顔面蒼白
□おしっこの色は薄い
→虚弱な方や老人で臍から下(下焦)の陽気が虚すると温煦機能が低下し、陰寒が凝結すると排便困難になります。(冷秘)
では、①の『胃腸の熱タイプ』について詳しく見ていきます。
胃腸の熱による便秘
〈原因〉
食生活や体質などの原因により胃腸に熱がこもり、大腸の津液を損傷すると便秘が起こります。
このタイプは裏熱による口渇や口臭を伴いやすいです。また、熱の炎上性により顔面の紅潮、動悸が起こりやすいです。
〈症状〉
・便は硬くて出ない(秘結)
・排便困難
〈その他の症状〉
・腹部膨満感
・顔面紅潮
・発熱
・動悸
・口渇
〈アプローチ〉
胃腸の清熱をはかるように経穴に鍼治療を行います。
治療穴
合谷:ごうこく
幅広い症状に活用され、鎮痛効果も期待できます。
上肢のしびれや麻痺、大腸の疾患だけでなく、
「両目の病は合谷に収む」といわれ、顔面、頭痛、歯痛、喉の痛みなど多彩な症状に使われます。
経絡:手の陽明大腸経
筋肉:第1背側骨間筋
血管:第1背側中手動脈
探し方:手の甲、第2中手骨中点の撓側(親指側)
天枢:てんすう
胃腸の機能を調節する要穴です。
経絡:足の陽明胃経
筋肉:腹直筋
血管:下腹壁動・静脈、浅腹壁動・静脈
探し方:臍中央の外方2寸
足三里:あしさんり
胃腸のトラブルでは必ず使用される優秀なツボです。
足の疲れにも使われます。
松尾芭蕉がこのツボにお灸をしながら『奥の細道』を旅したというエピソード付きです☆
経絡:足の陽明胃経
探し方:膝小僧の外側のくぼみから下に指3本分(2寸)
まとめ
陽であることはあまり悪いようにとられることはありませんが、極まりすぎると火になり炎になり…何かを破壊してしまいます。
清い熱『清熱』を目指したいものですね。
元気な方は、イキイキして健康で身体を気遣われることもないでしょうが、実は心のどこかで引っかかるものがあり、それを見せないために無理をしているのかもしれませんね。
私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
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(ページ下にあります)
ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社