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【便秘と下痢】注意が必要な症状|こんなタイプは鍼灸治療が効果的!

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

「最近、出てないな…。」

「イタタ…!急にお腹が~ッ!」

こんな経験ありませんか?

 

今回は、地味に私たちを悩ませる『お腹の異常』についてまとめたいと思います。

前半は、便通異常の機序と注意が必要な症状について
後半は、鍼灸治療の適用になるものについてです。

では、始めていきましょう♪

目次

便通異常とは?

現代医学的な考え方では、便通異常とは、一般に便秘、下痢および両方を交互に繰り返すものに分けられます。

便秘とは…糞便の腸管内の異常な停滞あるいは腸管内通過時間の異常な延長のことです。
下痢とは…糞便内の水分量が多くなり糞便が本来の固形状の形を失って、水様ないし粥状となった状態のことです。

注意が必要なもの

<こんな症状には注意してください>

□頑固な腹痛および便秘、腹鳴、グル音増強、蠕動不安、腹部膨満がみられる場合
→慢性の腸狭窄など

□血便、体重減少、全身倦怠感などがみられる場合
→腫瘍など

□急性の下痢に発熱、嘔吐、心窩部痛、脱水症状、ショック症状などがみられる場合
→細菌性赤痢、食中毒など

□血性下痢、発熱、体重減少、粘液便、粘血便などがみられる場合
→潰瘍性大腸炎、クローン病など

鍼灸治療が効果的なもの

機能的なものを原因とする場合や情緒的ストレスなどによるものが対応となります。
・神経性腸疾患や内臓弛緩下垂症による便秘
・習慣性便秘
・単純性下痢
・心因性下痢
・過敏性腸症候群の便秘・下痢
などが鍼灸治療の対象となります。

単純性便秘と過敏性腸症候群について詳しく見ていきます。

習慣性便秘

〈原因〉
大腸の運動機能や排便反射の低下により便秘となります。

〈症状〉
・腹痛はないかまたは軽度
・便意が起こりにくい
・便は太い
・便秘は長期間にわたり持続

下痢を伴う傾向はなく、精神的ストレスとの関係は少ないです。

〈所見〉
腹壁の緊張が低下していることが多いです。

〈アプローチ〉
腹筋や内臓の筋力が低下してしまい、便を押し出す力が弱くなったため起こります。
出来る範囲で腹筋運動したり、腸を伸ばすようなイメージでストレッチをしましょう。
また腹部の鍼灸治療を行います。

過敏性腸症候群

〈原因〉
主として腸管の運動機能の亢進に基づく便通異常と腹部異常を訴えます。

〈症状〉
・便秘、下痢、便秘下痢が交互に持続する
・腹痛や腹部膨満感
・便秘の時はコロコロとした便(兎糞状)

・精神的ストレスとの関係が多い
・頭痛や全身倦怠感を伴う

〈所見〉
腹診をすると大腸にそって圧痛を認めることが多いです。(特に左下腹部の圧痛)
また背部に筋緊張や硬結、圧痛などもみられます。

〈アプローチ〉
腸の機能を調節する目的で、下腹部、腰背部の筋緊張や硬結、圧痛などの反応点に鍼灸を施します。

お腹のツボ

基本的には下腹部と腰部を温めるようにして下さい。
マッサージをするときは『左下腹部』を中心に行いましょう。

天枢:てんすう

胃腸の機能を調節する要穴です。

経絡:足の陽明胃経
筋肉:腹直筋
血管:下腹壁動・静脈、浅腹壁動・静脈

探し方:臍中央の外方2寸

まとめ

いかがでしたか?
女性の方ですど、ストレスやホルモンバランスの乱れ、ダイエットの影響などでお悩みの方が多いと思います。
東洋医学は『心と身体』の両方を同時にケアしていくのが基本です。
根本改善にはどの症状にも心のケアは必要だと思っております。

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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