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【肩こり】目の疲れ、ドライアイの方は『肝血虚タイプ』|東洋医学的分類

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回は『肩こり』について東洋医学の観点からお話します。

「デスクワークでいつも肩がこる。」

「いつも肩が重だるいです。」

という方に、タイプ別に肩こりを考えてみましょう。

5タイプ紹介します。

また、その中のひとつ『肝血虚タイプ』におすすめのツボも紹介します。

今回の流れは↓

  1. 5つの分類
  2. 『肝血虚タイプ』の説明
  3. おススメのツボ紹介
では、始めていきましょう♪

なお、注意が必要な症状のまとめはこちらの記事をご覧ください↓

【肩こり】肩が重い、だるい、腕が上がらない|鍼灸師が教えるツボ3選

目次

5つの分類

〈東洋医学的な考え方〉
肩こりとは頚項部から肩部にかけての不快感、重圧感、コリ感を主とする症状です。
腰痛や圧痛を伴うものもあります。

〈あなたは何タイプ?〉
肩こりは背部に寒邪をうけたり、筋肉の疲労、精神的・肉体的過労、眼精疲労などにより起こります。
また婦人科疾患、高血圧症、低血圧症、動脈硬化など多くの疾患にも見られます。
東洋医学では、その原因の違いにより次のように分類しています。

①風寒の邪タイプ
□悪寒が伴う
→風寒の邪が侵襲し、そのために栄衛の運行が悪くなり、頚肩部の経脈が拘急すると肩こりが起こります。

②肝陽の亢進タイプ
□めまい
□口苦
□目の充血
□顔のほてり
→陰虚にために肝陽が亢進し、頭頚部に上衝すると肩こりが起こります。

③肝血の不足タイプ
□眼精疲労
□目の渇き
□めまい
□動悸
→眼精疲労や病後、産後により血虚となり、そのために頚肩部の経路がうまく栄養されず、拘急すると肩こりが起こります。

④寒飲タイプ
□胸のつかえ
□喘息
□めまい
□軽度の浮腫
→日頃から胸郭部に寒飲が停滞していて、そのための胸部の陽気がうまく動かないと背部の重圧感や拘急が起こり、頚項部にも波及します。

⑤気滞血瘀タイプ
□胸脇苦満・疼痛
□よくため息をつく
□月経不順
→情志の失調などにより肝の疏泄機能が悪くなり、そのために肩部の血行が悪くなると肩こりが起こります。
また長時間の不良姿勢や外傷などにより肩部局所に気滞血瘀が生じて起こるものもあります。

次に『肝血虚タイプ』を詳しく説明します。

肝血虚による肩こり

〈病態〉
肝は筋を主っていますが、肝血虚にために頚肩部に経路がうまく滋養されないと筋の柔和性が失われ拘急して肩こりが起こります。
また肝血虚による眼精疲労、目のかすみ、目の乾き、視力低下などの症状を伴いやすいです。
頭顔面部の血が不足すると顔色は黄色くつやがなく、めまいなどの症状が起こります。

〈主な症状〉
・肩こり

〈他の症状〉
・めまい
・眼精疲労
・目のかすみ
・目の乾き
・顔色は黄色くつやがない

などがみられます。
次にセルフケアで使えるツボを紹介します。

おススメのツボ

〈アプローチ〉
血虚の改善をはかりながら、局所に対処します。
セルフケアでは、紹介するツボを温熱したり指圧(3秒押す→離す×5回)を行ってください。

至陽:しよう

横隔膜の高さにあると言われています。

経絡:督脈
筋肉:僧帽筋、脊柱起立筋、棘上靭帯
血管:肋間動脈

探し方:後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。肩甲骨の下角の高さにも位置する。

天柱:てんちゅう

首肩回りの大きな筋肉と顔面や目を栄養する重要な血管にもアプローチが出来ます。
風池も一緒に指圧しましょう。

経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:僧帽筋、頭半棘筋
血管:後頭動・静脈(顔面や皮膚を栄養する)

探し方:頭の付け根で、頭半棘筋の外縁。

肩井

肩こり関連には万能のツボです!

経絡:足の少陽胆経
筋肉:僧帽筋、棘上筋(肩関節外転)
血管:頸横動・静脈

探し方:第7頸椎棘突起と肩峰を結んだ線の中点

三陰交:さんいんこう

胃腸のトラブルでは必ず使用される優秀なツボです。
足の疲れにも使われます。
松尾芭蕉がこのツボにお灸をしながら『奥の細道』を旅したというエピソード付きです☆

経絡:足の陽明胃経
筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋、後脛骨筋
血管:前脛骨動・静脈

探し方:膝小僧の外側のくぼみから下に指3本分(2寸)

血海:けっかい

川の水が海に戻るように、血を引き戻して脾に帰す効果があるツボです。
血を造るのを助けてくれます。
婦人病のための要穴と言われています。

経絡:足の太陰脾経
筋肉:内側広筋
血管:下行膝動・静脈

探し方:膝小僧内側の上方2寸。内側広筋の隆起部。

まとめ

いかがでしたか?

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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