【肥満】食欲旺盛!甘いもの・油っこいものが大好きな方は『痰湿タイプ』|東洋医学的
こんにちは!鍼灸師のMIYUです!
今回のテーマは『肥満』について東洋医学的にお話します。
やみくもに「太ったから痩せよう!」ではなく、体質やどのタイプが原因で太ってしまったのかを理解して適切な痩せ方をしましょう。
肥満を2つに分類してみました!
またその中の気虚タイプについて深堀して説明していきます。
今回の構成はこんな感じです。↓
- 2つのタイプ分類
- 気虚タイプの説明
- ダイエットをサポートするツボ3つ紹介
目次
- ○ 肥満のタイプ分類2タイプ
- ○ 痰湿による肥満
- ○ サポートするツボ
- ・曲池:きょくち
- ・三陰交:さんいんこう
- ・腹結:ふっけつ
- ○ まとめ
肥満のタイプ分類2タイプ
〈東洋医学的な考え方〉
肥満についての古典記載は少ないですが、近年は生活水準の向上により増加しており、肥満が他の疫病を引き起こすことから重視されています。
一般的には無力感、めまい、息切れなどの症状を伴うことが多いです。
〈あなたはどのタイプ?〉
①痰湿タイプ
□胸のつかえ
□お腹のつかえ
□身体のだるさ
→長期にわたる食欲亢進、美食、甘いものや油っこいものの偏食などの原因により、脾の運化が失調して痰湿や脂肪が生じ、それが肌肉に停滞すると肥満が起こります。
胃腸の熱を伴うことが多い。
②気虚タイプ
□無力感
□息切れ
□自汗
→食欲不振や過労などにより脾虚となり、そのために痰湿が生じ肌肉に停滞すると肥満が起こります。
次は①の痰湿タイプについて詳しく説明します。
痰湿による肥満
〈病態〉
甘いものや油っこいものを偏食すると、脾の運化により脂肪に変化します。
これが体内に蓄積されると肥満が起こります。
脾の運化が失調して痰湿が生じ、肥満となるものがあります。
一般的には痰湿による胸や腹のつかえ、身体の重だるさを伴いやすいです。
また胃腸の熱により食欲が亢進します。
〈おもな症状〉
・肥満
・肌肉は張りがある
〈その他の症状〉
・摂食量が多い
・胸や腹がつかえて苦しい
・口渇
・口臭
・体の重だるさ
・日頃から痰が多い
・暑がる
・便秘になりやすい
などがあります。
次はこのタイプさんのダイエットをサポートするツボを紹介します
サポートするツボ
〈アプローチ〉
胃腸の熱を清熱し、さらに痰湿の除去をはかります。
セルフケアでは、紹介するツボを指圧(3秒押す→離す×5回)を行ってください。
曲池:きょくち
小腸大腸の消化運動と、排出をつかさどる経絡のツボです。
便秘症の方にもおすすめです。
経絡:手の陽明大腸経
筋肉:長・短撓側手根伸筋
血管:撓側側副動・静脈
探し方:肘を軽く曲げたシワの外側端、陥凹部
三陰交:さんいんこう
婦人科系の悩みの万能ツボです!
このツボは、足の三陰経(脾経、腎経、胆経)が交わると言われており、
主に女性の体全体の【バランス】を整えます。
冷えからくる生理痛や、イライラにも効きます。
経絡:足の太陰脾経
筋肉:長趾屈筋、後脛骨筋
血管:後脛骨動・静脈
探し方:内くるぶしの頂点から上に指幅4本分(3寸)の所、骨の横
腹結:ふっけつ
腸の蠕動運動を調節する経穴です。
腹部で邪気が集結して異常を起こす症状に対して効果があります。
経絡:足の太陰脾経
筋肉:外腹斜筋、内腹斜筋
血管:下腹壁動・静脈、浅腹壁動・静脈
探し方:臍中央の下方一寸、前正中線の外方3寸
まとめ
いかがでしたか?
私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)
ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社