【月経】イライラしたり鬱っぽい方の生理不順は『肝鬱タイプ』|東洋医学的
こんにちは!鍼灸師のMIYUです!
今回は「月経異常」の『経乱(生理不順)』について詳しく説明します。
「どうして私は生理不順なの?」
「将来、赤ちゃん産めるのかな?」
元々周期が長い方も、いつもは正確なのに今回だけ乱れて来た方も、東洋医学からみれば原因がわかるかもしれません。悩みをスッキリさせるためにも参考にしてください。
前半では、経乱を2タイプに分類しています。
後半ではその中の『肝鬱タイプ』について深堀りしています。
なお、注意が必要な症状はこちらをご覧ください。
目次
- ○ 『経乱』の2タイプ
- ○ 『肝鬱による経乱』とは
- ・どんな症状?
- ○ 治療穴
- ・三陰交:さんいんこう
- ・太衝:たいしょう
- ・肝兪:かんゆ
- ○ まとめ
『経乱』の2タイプ
〈あなたは何タイプ?〉
①肝鬱タイプ
□胸や小腹部の脹痛
□月経が来ると痛みは軽減する
→肝はその蔵血、疏泄機能により血の輸送量や運行を調節しています。抑鬱や激怒することにより肝のこれらの機能が失調すると経乱がおこります。
一般的には肝気の疏泄が過度になると経早になり、疏泄が弱くなると経遅になります。このような疏泄の失調により経乱がおこります。
②腎虚タイプ
□耳鳴り
□めまい
□腰のだるさ
→先天的な腎気不足、または過度な性交や出産過多などにより腎虚になると衝任脈が空虚になります。このため陰血に対する調節機能が失調すると経乱がおこります。
では次に②の『肝鬱タイプ』について詳しく見ていきます。
『肝鬱による経乱』とは
肝鬱のために疏泄機能が失調し、疏泄が亢進したり、疏泄が弱くなることにより経乱が起こります。気滞による胸や下腹部の脹痛、などの症状も伴います。
どんな症状?
〈主な症状〉
・月経周期の乱れ
・経血量は多くなったり少なくなったりする
・経色は紫紅
・経質は粘い
〈その他の症状〉
・胸や小腹部の張痛
・生理が来ると軽減する
・よくため息をつく
などがみられます。
次にアプローチ方法や、セルフケアに使えるツボを紹介します。
治療穴
〈アプローチ〉
肝鬱の改善をはかり疏泄機能の改善をはかります。
セルフケアでは足の太衝・三陰交を指圧してください。
三陰交:さんいんこう
婦人科系の悩みの万能ツボです!
このツボは、足の三陰経(脾経、腎経、胆経)が交わると言われており、
主に女性の体全体の【バランス】を整えます。
冷えからくる生理痛や、イライラにも効きます。
経絡:足の太陰脾経
筋肉:長趾屈筋、後脛骨筋
血管:後脛骨動・静脈
探し方:内くるぶしの頂点から上に指幅4本分(3寸)の所、骨の横
太衝:たいしょう
肝臓や筋肉、眼を司る「肝経」のツボです。
足先に流れる足背動脈という血管に触れやすいツボなので、ここをピンポイントで刺激すると足先全体に効いていきます。
他にも肉体疲労、精神的ストレス、眼精疲労、肝臓の疲れにも効果的です。
経絡:足の厥陰肝経
筋肉:長短母指伸筋、長趾伸筋
血管:足背動脈
探し方:足の甲の、親指と人差し指の間で体感の方に擦り上げて骨にぶつかるところ
肝兪:かんゆ
肝経の主治穴です。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋
血管:肋間動脈
探し方:第9胸椎棘突起下縁、後正中線の外方1.5寸
まとめ
いかがでしたか?
私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
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ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社