【月経異常】注意が必要な症状まとめ|その他月経前症候群PMSについて
こんにちは!鍼灸師のMIYUです!
今回は「月経異常」についてです。
「生理前ってイライラするし、甘いものがやめられな~い」
「生理痛が重くて薬を飲まないと動けない…。」
「今月も来なかった。生理不順どうしたら…。」
赤ちゃんを産むために必要な生体機能で、女性なら必ずお付き合いしていく身体の大事なリズムです。
しかし、一定の周期の元で働く機能のはずが、現代のストレス社会や生活環境の変化により異常をきたすことが多くなりました。
ですから、小さなことでもご自分の生理と向き合うため「月経異常」についてまとめてみました。
参考にしてもらえれば幸いです。
目次
- ○ 月経異常とは
- ・注意が必要なもの
- ○ 月経前症候群、月経困難症
- ○ おススメのツボ
- ・三陰交:さんいんこう
- ・腎兪:じんゆ
- ・関元:かんげん
- ○ まとめ
月経異常とは
まず月経とは、視床下部ー下垂体ー卵巣系に関わる多因子による内分泌調節機構および子宮内膜の周期的変化により発来し、正常な流出路を経て月経と認識されます。これらの各部位の障害により月経異常が生じます。
「月経異常」には6種類あります。
①無月経
②月経周期の異常
③月経の持続日数の異常および量の異常
④初経に関する異常
⑤閉経に関する異常
⑥月経随伴症状の異常
注意が必要なもの
こんな症状にご注意ください。
●不性器出血を伴う場合、あるいは過多月経、過長月経などを伴う場合
→子宮の腫瘍など
●帯下(おりもの)の様子がいつもより異常
→感染症など
●月経痛がどんどん重くなり激痛を伴う場合
→子宮内膜症など
〈鍼灸治療が対応となるもの〉
月経随伴症状の異常が対応になります。また稀発月経、持続性無月経なども鍼灸治療の対象です。
では、次に無月経随伴症状に異常についてみていきます。
月経前症候群、月経困難症
月経開始の数日前から始まる精神的、身体的症状で月経とともに減退、消失するものを月経前症候群(月経前緊張症)と言います。
月経に伴う下腹部不快感、下腹部痛、腰痛が治療を要するほど強い場合を月経困難症と言います。器質的疾患を認めない原発性月経困難症が鍼灸治療の適応となります。
〈原因〉
月経前症候群は内分泌機能の異常が関係していると考えられていますが、この悩みを抱える女性には神経症的性格が多いことも知られています。
月経困難症の痛みは子宮収縮により生じると考えられています。
〈症状〉
~月経前症候群~
・胸の張り
・悪心・嘔吐
・下腹部膨満感
・頭痛、めまい、耳鳴り
・全身倦怠感
・不安、イライラ
~月経困難症~
・じんわり重たい下腹部痛が背部や大腿へ放散
・消化器症状
・精神神経症状など
これらの症状は月経開始の数時間前から開始時に始まり、数時間~数日持続します。
〈アプローチ〉
自律神経、内分泌系の機能を調節し、症状を改善・予防します。
下腹部、腰部・仙骨部などで圧痛、硬結などの反応がみられる経穴、反応点に鍼灸治療を
施します。
おススメのツボ
セルフケアとしては婦人科疾患の代表ツボである「三陰交」を普段から冷やさないようにしましょう。
お腹や腰部を三陰交にお灸をしたりホッカイロを貼ったりすると楽になりますよ。
三陰交:さんいんこう
婦人科系の悩みの万能ツボです!
このツボは、足の三陰経(脾経、腎経、胆経)が交わると言われており、
主に女性の体全体の【バランス】を整えます。
冷えからくる生理痛や、イライラにも効きます。
経絡:足の太陰脾経
筋肉:長趾屈筋、後脛骨筋
血管:後脛骨動・静脈
探し方:内くるぶしの頂点から上に指幅4本分(3寸)の所、骨の横
腎兪:じんゆ
人体の生命活動や全身の水分調整を司る腎経の主治穴です。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:脊柱起立筋、広背筋腱膜、腰背腱膜
血管:腰動脈
探し方:第2腰椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1.5寸
関元:かんげん
人体の真気や原気が生まれるところです。
奥には小腸と子宮があります。温めましょう。
経絡:任脈
筋肉:腹直筋
血管:下腹壁動・静脈
探し方:前正中線上、臍中央の下方3寸(指4本分)
まとめ
いかがでしたか?
私自身、生理痛はそんなにひどくはありませんが、やっぱり1日目か2日目はお腹と腰が重くなり気分も下がります。
そんな時はとにかくお腹を温めたり、時には腹巻をまいて家でダラダラします(笑)
みなさんも独自に生理との付き合い方をあみ出していると思います。
でも、異常かもと感じたら一人で悩まずすぐ病院に行きましょうね♪
私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
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ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社