【低血圧】めまいや疲れやすい方は『気虚タイプ』|体質に合ったアプローチ法
こんにちは!鍼灸師のMIYUです!
今回は『低血圧』について東洋医学の観点からお話します。
ひとくくりに『低血圧』とまとめがちですが、体の中で何が原因となっているのかはひとぞれぞれです。
性質に着目してタイプ別に考えてみましょう。
改善のヒントになれば嬉しいです。
また、『気虚タイプ』の方におすすめのツボも紹介します。
今回の流れは↓
- 2タイプ分類
- 気虚タイプの説明
- おススメのツボ紹介
なお、注意が必要な症状タイプはこちらの記事をご覧ください↓
目次
2つの分類
〈東洋医学的な考え方〉
本病は主として気虚体質や、栄養不足や過労などと関係が密接です。
〈あなたはどのタイプ?〉
①と②にはともに気虚による息切れ、めまい、無力感などの症状が現れます。
その他に現れる症状をもとに分類しました。
①気虚タイプ
□冷えの症状
→先天の精の不足または気虚体質、栄養不足や過労などにより気虚になると、鼓動が無力になり、低血圧症が起こります。
②気陰両虚タイプ
□五心煩熱(全身の煩わしい熱)
□口渇
→慢性疾患により気陰を損傷すると、鼓動が無力になるだけでなく、さらに脈道も充足しなくなり低血圧症が起こります。
次に『気虚タイプ』について詳しく説明します。
気虚による低血圧症について
〈病態〉
気虚のため清陽が頭顔面部に昇らないとめまい、顔は白くつやがないなどの症状が現れます。また鼓動が無力になると、息切れ、話すのがおっくう、無力感、顔色は白くつやがない、温度に関わらず汗をかきやすいなどの症状が現れます。
〈主な症状〉
・低血圧
・めまい
〈他の症状〉
・息切れ
・話すのがおっくう
・無力感
・顔色は白くつやがない
などが現れます。
次にセルフケアで使えるツボを紹介します。
おススメのツボ
〈アプローチ〉
脾胃の機能を向上させ気を補うことを目的に経穴に鍼灸治療を行います。
セルフケアでは、紹介するツボを普段から冷やさず、手が届くツボは痛気持ちいい加減で指圧(3秒押して離す×5回)を行ってください。
腎兪:じんゆ
人体の生命活動や全身の水分調整を司る腎経の主治穴です。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:脊柱起立筋、広背筋腱膜、腰背腱膜
血管:腰動脈
探し方:第2腰椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1.5寸
関元:かんげん
人体の真気や原気が生まれるところです。
奥には小腸と子宮があります。温めましょう。
経絡:任脈
筋肉:腹直筋
血管:下腹壁動・静脈
探し方:前正中線上、臍中央の下方3寸(指4本分)
足三里:あしさんり
胃腸のトラブルでは必ず使用される優秀なツボです。
足の疲れにも使われます。
松尾芭蕉がこのツボにお灸をしながら『奥の細道』を旅したというエピソード付きです☆
経絡:足の陽明胃経
筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋、後脛骨筋
血管:前脛骨動・静脈
探し方:膝小僧の外側のくぼみから下に指3本分(2寸)
まとめ
いかがでしたか?
私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
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ではまた!
(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社