【肩こり】肉体的・精神的ストレスが原因の方|鍼灸師が教えるツボ
今回のテーマは『肩こり』について、書いていきます。
とはいえ、このテーマは一概に、
みんなが“これ”
というわけではないので、現代医学的・東洋医学的な観点から掘り下げていこうと思います。
今回は、現代医学的に解説していきますね。
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目次
現代医学の『肩こり』
こんな症状ないですか?
□首から肩まで、こわばったような不快感
□普段からストレスを感じる
□なんとなく重だるくてやる気が出ない。
□肩こりの他に、目の疲れや、耳鳴り、めまいを感じることがある。
このように、肩こりは日々の生活の中で、単純な疲労として最も日常的にみられる症状です。
また、耳や鼻、歯の疾患や、自律神経の乱れからくる「不定愁訴」と言われる症状まで様々な影響を与えます。
原因
大きくは、
・筋疲労:使い過ぎ
・精神的ストレス:職場、家庭、人間関係、環境など
・自律神経の影響:休む時にしっかり休めない。オンとオフの切り替えができていない。
などが複雑に入り組んでいます。
治し方
首や肩の圧痛や硬結の治療が第一
しかし、それだけでは根本的な改善にはならないので、
生活環境や、ストレスの原因になっているものと向き合わなくてはいけません。
大げさな病気ではないかもしれませんが、
身体に「痛み」「不快」が出ている時点で、身体からは黄色信号が出ていることを忘れないでください。
おススメのツボ
天柱:てんちゅう
首肩回りの大きな筋肉と顔面や目を栄養する重要な血管にもアプローチが出来ます。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:僧帽筋、頭半棘筋
血管:後頭動・静脈(顔面や皮膚を栄養する)
探し方:頭の付け根で、頭半棘筋の外縁。
風池:ふうち
天柱同様、よく使われるツボです。
経絡:足の少陽胆経
筋肉:胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋
血管:後頭動・静脈、椎骨動・静脈(脳を栄養する)
探し方:頭の付け根で、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部との間の陥凹部
天柱・風池は見つけるのが難しいときは、頭の付け根をマッサージしてあげましょう。
肩井:けんせい
このツボも、肩こり関連には万能のツボです!
経絡:足の少陽胆経
筋肉:僧帽筋、棘上筋(肩関節外転)
血管:頸横動・静脈
探し方:第7頸椎棘突起と肩峰を結んだ線の中点
棘上筋を軽くつまんで筋膜リリースしてあげてもGoodです☆
膏肓:こうこう
首肩の大きな筋肉である僧帽筋の下部をアポローチします。
経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:僧帽筋、大・小菱形筋、脊柱起立筋
血管:頸横動脈の枝
探し方:第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸
肩を大きく回すストレッチがおススメ!
身柱:しんちゅう
身柱は「身体の柱」という意味があるくらい、姿勢のかなめです。
経絡:督脈
筋肉:僧帽筋、脊柱起立筋
血管:肋間動脈の枝
探し方:後正中線上、第3胸椎棘突起下方の陥凹部
まとめ
肩こりの多くは、同じ姿勢による運動不足からの血行不良が原因なので、
ゆっくりじんわりとストレッチすることが有効です。
仕事や勉強や、なにかに集中しているとついつい同じ姿勢のままになってしまいがちなので、毎時間10分ほど軽めに身体を動かすだけでもいいと思います(^^)/
何事も無理せず。
です。
ではまた!