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【不眠】眠りが浅く、よく夢を見る方は『痰熱タイプ』|東洋医学的

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回のテーマは「不眠」について東洋医学的にお話します。

大きく分けて4タイプあります。

  1. 痰熱タイプ
  2. 肝火タイプ
  3. 心脾両虚タイプ
  4. 心腎不交タイプ

前半ではタイプ分類の説明と、後半は①の痰熱タイプについて深堀したいと思います。

では、始めていきましょう♪

目次

『不眠』とは

不眠とは常に睡眠が不足することを言います。
軽症の人は寝つきが悪い、すぐ目が覚めてなかなか寝付けないなどを訴えます。
重症の方は夜通し眠れないなどの症状を訴えます。

一時的な精神緊張や考え事、住居環境の影響、異常な暑さや寒さなどにより起こる不眠は病態ではありません。また発熱、疼痛、咳、喘息などにより起こる不眠は、その原因に対処すると良いです。

タイプ分類

〈あなたは何タイプ?〉

①痰熱タイプ
□痰による胸苦しさがある
□胃のつかえ感
□ゲップがよくでる
□めまいがある

→食生活の乱れや運化の失調により痰湿が生じ、それが鬱すると痰熱が生じます。この痰熱が心神に影響すると不眠が起こります。


②肝火タイプ
□頭痛
□めまい
□耳鳴り
□口苦

→抑鬱や激怒することにより情志を損傷し、そのために肝の条達が悪くなると気鬱という病態が生じます。この状態が改善されないと化火しやすいです。火には炎上性があり、これにより火が心神に影響すると不眠が起こります。


③心脾両虚タイプ
□動悸
□忘れっぽい
□だるさ
□食欲不振

→考えすぎ、ストレス、過労などは心脾を損傷しやすい。そのために心を損傷して陰血を消耗すると神志を主れなくなります。
また脾を損傷し気血の生成が悪くなると心をうまく栄養できなくなるので心神不安となり不眠になります。


④心腎不交タイプ
□手のひらや足の裏の熱感
□寝汗
□めまい、耳鳴り
□忘れっぽい
□腰の症状

→性交過多、長期の病気などにより腎陰を損傷すると、心腎相交の関係が失調して心腎不交となります。この心火により心神が影響を受けると不眠が起こります。

次に①の痰熱タイプについて詳しく説明します。

『痰熱』による不眠

〈原因〉
胃不和(胃の機能失調)の状態になると熟睡できないという特徴があります。また痰熱が胃のあたりにあると胃部のつかえや胸苦しいという症状があらわれます。
痰湿により清陽が頭部に到達しないとめまいが起こります。

〈主な症状〉
・眠りが浅い
・多夢
・よく目が覚める

〈他の症状〉
・胸苦しい
・胃部のつかえ
・ゲップ
・めまい

などがみられます。
次にアプローチ方法や、セルフケアに使えるツボを紹介します。

治療穴

〈アプローチ〉
痰熱の除去をはかり、胃の改善を促します。
セルフケアではツボを3秒押してはなすを3~5回行ってください。

豊隆:ほうりゅう

胃の消化作用を司る経絡のツボ。ここが正常に機能しないと、他の臓器にも影響が起きてしまうので、しっかりアプローチしましょう。

経絡:足の陽明胃経
筋肉:長趾伸筋、前脛骨筋、長母指伸筋、後脛骨筋
血管:前脛骨動・静脈

探し方:外くるぶしの上方8寸、前脛骨筋の外縁
    (膝と足首を結んだ線の中点の外1寸)

内関:ないかん

乗り物酔いや、妊婦さんのつわりによく使われるツボです。
心を守ったり、喜楽を伝達する経絡なので、精神にもアプローチが出来ます。
心を落ち着かせる効果もあります。

経絡:手の厥陰心包経
筋肉:撓側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、方形回旋筋
血管:前骨間動・静脈

探し方:長掌筋腱と撓側手根屈筋腱の間。手首のシワから肘の方へ指3本分

中脘:ちゅうかん

胃腸の症状(食後の膨満感、胃炎、胃下垂、便通異常など)や、ストレス性の症状に多く使われるツボ。

経絡:任脈
血管:上腹壁動・静脈

探し方:お腹、前正中線上、臍中央の外方4寸

まとめ

いかがでしたか?

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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