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【高血圧】めまいや頭重感を伴う高血圧の方は『痰濁タイプ』|東洋医学的な考え方

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回は『高血圧』について東洋医学の観点からお話します。

ひとくくりに『高血圧』とまとめがちですが、体の中で何が原因となっているのかはひとぞれぞれです。

性質に着目してタイプ別に考えてみましょう。

改善のヒントになれば嬉しいです。

また、『痰濁タイプ』の方におすすめのツボも紹介します。

今回の流れは↓

  1. 3タイプ分類
  2. 痰濁タイプの説明
  3. おススメのツボ紹介
では、始めていきましょう♪

なお、注意が必要な症状タイプはこちらの記事をご覧ください↓

【高血圧】注意が必要な高血圧|全身の調整に使えるツボ3選

目次

3つの分類

〈東洋医学的な考え方〉
高血圧は主として情志の失調、栄養不足、虚損(慢性的な虚弱)などの因子と密接な関係があります。肝腎の陰陽のバランス失調が高血圧症の基本原理であり、病態としては「本虚標実」になります。
本虚は腎と関係があり、標実は肝と関係があります。

あなたは何タイプ?

①肝火タイプ
□めまい
□頭痛
□耳鳴り
→長期にわたる精神的緊張や情志の失調により肝鬱となり、それが化火すると肝火が炎上することにより高血圧が起こります。

②痰濁タイプ
□めまい
□頭重感
□胸の詰まる感じ
□食欲不振
→油っこいものや甘いものの偏食、過度の飲酒などにより痰濁が生じ、それが体内にこもると化火します。
火の炎上性により肝風とともに頭顔面部に上衝すると高血圧になります。

③陰虚陽亢タイプ
□腰のだるさ
□忘れっぽくなる
□耳鳴り
→性交過多や老化などにより腎陰が不足し、そのために肝陰も不足して肝陽を制御できなくなると、肝陽が亢進して高血圧症が起こります。

次に②の『痰濁タイプ』について詳しくお話します。

痰濁による高血圧とは

〈病態〉
痰濁に肝風がからむ高血圧症では、めまい、頭重感を主症とします。
痰濁が中焦に停滞し、昇降が悪くなると胸のつかえ感、食欲不振、悪心などがおこり、心に影響すると不眠、動悸などが起こります。

〈主な症状〉
・高血圧
・めまい
・頭重感

〈その他の症状〉
・胸のつかえ感
・食欲不振
・悪心
・不眠
・動悸

などがみられます。
次にセルフケアで使えるツボを紹介します。

おススメのツボ

〈アプローチ〉
鍼灸では痰濁の除去をはかり、また肝風を抑えるような施しを行います。
セルフケアでは、紹介するツボを指圧(3秒押す→離す×5回)してください。

風池:ふうち

首肩回りの大きな筋肉と顔面や目を栄養する重要な血管にもアプローチが出来ます。

経絡:足の少陽胆経
筋肉:胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋
血管:後頭動・静脈、椎骨動・静脈(脳を栄養する)

探し方:頭の付け根で、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部との間の陥凹部

天柱・風池は見つけるのが難しいときは、頭の付け根をマッサージしてあげましょう。

足三里:あしさんり

婦人科系の悩みの万能ツボです!
このツボは、足の三陰経(脾経、腎経、胆経)が交わると言われており、
主に女性の体全体の【バランス】を整えます。
冷えからくる生理痛や、イライラにも効きます。

経絡:足の太陰脾経
筋肉:長趾屈筋、後脛骨筋
血管:後脛骨動・静脈

探し方:内くるぶしの頂点から上に指幅4本分(3寸)の所、骨の横

太衝:たいしょう

肝臓や筋肉、眼を司る「肝経」のツボです。

足先に流れる足背動脈という血管に触れやすいツボなので、ここをピンポイントで温めると足先全体に効いていきます。
他にもこんな症状にも効きます。
・肉体疲労
・精神的ストレス
・眼精疲労
・肝臓の疲れ

経絡:足の厥陰肝経
筋肉:長短母指伸筋、長指伸筋、第1背側骨格筋
血管:足背動・静脈

探し方:足の甲の、親指と人差し指の間で体感の方に擦り上げて骨にぶつかるところ

まとめ

いかがでしたか?


私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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