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【食欲不振】空腹なのに食欲がない…。そんな方は『胃陰虚タイプ』|東洋医学的な分類

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回のテーマは『食欲不振』について東洋医学の観点からお話します。

「最近食欲がないな…。」

「普通に食べていた量が全然食べれなくなった。」

こういう方に、体質やどのタイプの原因で食欲がなくなってしまったのかを理解するきっかけになればと思います。

食欲不振について東洋医学的に5つのタイプに分類してみました。

後半はその中の1つである胃気虚タイプの詳しい説明をします。

今回の構成はこんな感じです。↓

  1. 5つのタイプ分類
  2. 胃陰虚タイプの説明
  3. 胃のサポートをするツボ3つ紹介
では、始めていきましょう♪

目次

食欲不振の5タイプ分類

〈東洋医学的な考え方〉
食欲不振は多くの疾患にみられますが、特に脾胃の病変と関係が密接にあります。
さらに増悪すると食臭を嫌ったり、食物を見ると悪心が生じるものもあります。

〈あなたはどのタイプ?〉

①肝胃不和タイプ
精神的緊張や情緒の変化と密接
□抑鬱感
□怒りっぽい
□両脇の脹痛
→情志失調などにより肝の疏泄機能が悪くなり、そのために胃の受納機能が悪くなると食欲不振が起こります。


②脾胃湿熱タイプ
□上腹部の使え
□悪心・嘔吐
~脾虚により~
□疲労倦怠感
→栄養不足、油っこいものや甘いものの過食により脾胃を損傷したり湿熱が生じると、脾胃の運化・受納と昇降の機能が失調して食欲不振が起こります。


③食滞タイプ
□上腹部の膨満感
□腐臭のあるゲップ
□食物をみると吐気
→暴飲暴食や消化しにくい物を食べて食滞が生じると食欲不振が起こります。


④胃陰虚タイプ
□空腹感はあるが食べたくない
□多く食べられない
→熱邪などにより胃陰を損傷すると、胃の受納機能が低下して食欲不振が起こります。

⑤脾胃虚弱タイプ
□空腹感がない
□食後の膨満感
~気虚により~
□息切れ
□倦怠感
□話すのがおっくう
→栄養不足や過労などにより脾胃を損傷して運化・受納が悪くなると食欲不振が起こります。

次は④の胃陰虚タイプについて詳しく説明します。

胃陰虚による食欲不振

〈病態〉
外感の熱邪や胃熱により長期にわたって胃の津液を損傷すると胃陰虚が起こります。このために胃の潤いが悪くなると、受納機能が低下して食欲不振が起きます。
陰虚のために生じる虚熱により空腹感や口渇を伴いやすい。

〈おもな症状〉
・空腹感はあるが食欲がない

〈その他の症状〉
・口乾があるが、飲みたがらない
・唇や舌の乾燥
・乾燥肌
・便秘

などがみられます。
次に胃をサポートするツボを紹介します。

胃をサポートするツボ

〈アプローチ〉
胃陰の不足を補うため鍼治療を行います。
セルフでは、背中のツボは温め、足のツボは指圧(3秒押す→離す×5回)を行ってください。

足三里

胃腸のトラブルでは必ず使用される優秀なツボです。
足の疲れにも使われます。
松尾芭蕉がこのツボにお灸をしながら『奥の細道』を旅したというエピソード付きです☆

経絡:足の陽明胃経
筋肉:前脛骨筋、長趾伸筋、後脛骨筋
血管:前脛骨動・静脈

探し方:膝小僧の外側のくぼみから下に指3本分(2寸)

太谿:たいけい

"水"に関わる経絡のツボで、『むくみ』の強い味方です!
冷え性の方にもピッタリです。

経絡:足の少陰腎経
筋肉:長趾屈筋、アキレス腱
血管:後脛骨動・静脈

探し方:内くるぶしとアキレス腱の中間。少しくぼむところ

胃兪:いゆ


経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:広背筋筋膜、脊柱起立筋、腰背腱膜
血管:肋間動脈

探し方:第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸

まとめ

いかがでしたか?


私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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