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【鼻炎】息切れ、話すのがおっくうな方は『肝気虚タイプ』|東洋医学的タイプ分類

こんにちは!鍼灸師のMIYUです!

今回は、鼻炎を東洋医学的に分類してみようと思います。

また、風邪の鼻炎の方におススメのツボも紹介していきます!

 

まず、東洋医学的な考え方を簡単にご説明します。
鼻閉、鼻汁は風邪や鼻炎、副鼻腔炎などによく見られます。一般的には外感性と内傷性のもの分類されます。
ここでは内傷性の鼻炎についてまとめていきます。

では、始めていきましょう♪

ちなみに一般的には『鼻炎』ですが、
東洋医学では『鼻淵(びえん)』と表記するんですよ☆

 

なお、注意が必要な鼻炎症状はこちらの記事をご覧ください。

【アレルギー性鼻炎】くしゃみの発作、さらさらした鼻水|鍼灸師のツボ

 

 

目次

あなたは何タイプ?

ここでは大きく4タイプに分類しました。

肝胆の鬱熱タイプ

□頭痛、片頭痛
□めまい
□耳鳴り
□難聴

日頃から辛い物を偏食したり飲酒の習慣がある人は、体内に湿熱がこもりやすいです。

また、情志失調により肝胆の機能が不調だと気が鬱し化熱※することもあります。
昔の人はこれを肝胆の鬱熱となり脳を犯し、脳汁が漏れて鼻炎が起こるとしていました。

※化熱とは
口が乾く・口が苦い・舌苔が黄などの熱性の症状

脾経の湿熱タイプ

□腹部の膨満感
□食欲不振
□身体の重だるさ

日頃から、甘い物や油っぽい物を偏食していると体内に湿熱がこもりやすく、脾胃に影響しやすい特徴があります。
このため、脾の運化機能が悪くなり、清気が昇らず濁陰が降りなくなり、鼻に影響すると言われています。

肺気虚タイプ

□免疫力の低下で風邪に罹りやすい

色んな原因により肺気虚になり、免疫力が低下すると外邪を受けやすくなり風邪にもかかりやすくなります。

また肺気が不足していると、その治節機能も悪くなり邪毒が停滞しやすくなり、鼻に影響します。

脾気虚タイプ

□食欲不振
□過労
□元気がない

ストレスが原因で脾胃を損傷し、そのために気血の生成が不足し、また清陽が頭顔面部に昇らず、鼻が気血の栄養を充分に受けられないと邪毒が停滞して鼻炎が起こります。


では、次に3番目の『肺気虚タイプ』を深掘りしていきます。

肺気虚による鼻炎

このタイプでは気虚による症候と、免疫力低下による症候を伴います。
また外邪の侵入を受けやすく、鼻炎を年中繰り返す方もいます。

〈症状〉
・鼻汁は粘く白く量が多い
・鼻汁のにおいはない
・臭覚減退
・鼻閉は軽いときと重いときがある

〈その他の症状〉
頭重感、めまい、昼間の汗、悪風、息切れ、話すのがおっくう、声に張りがない、咳など

〈アプローチ〉
肺の機能向上をはかり、さらに局所の改善をはかる。

おススメのツボ

迎香以外の太淵と肺兪は温めるといいです。普段から冷やさないようにしましょう。

迎香:げいこう

鼻の疾患に関する要穴として昔から使われています。

経絡:手の陽明大腸経
神経:眼窩下神経
筋肉:上唇挙筋
血管:眼角動・静脈

探し方:鼻翼外縁の陥凹部

肺兪:はいゆ

ひとつ上に風邪が侵入してくると言われるツボがあります。
肩のこわばりや悪寒の時はこのあたり一帯を温めるといいです。
お仕事中はホッカイロを貼っておきましょう。

経絡:足の太陽膀胱経
筋肉:僧帽筋、大・小菱形筋
血管:肋間動脈

探し方:第3胸椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1.5寸

太淵:たいえん

風邪や呼吸器系の症状によく使われるツボです。
お灸が無ければ手首のアームウォーマーもするだけでも効果的です。

経絡:手の太陰肺経
筋肉:長母指外転筋腱、撓側手根屈筋腱
血管:橈骨動・静脈

探し方:手のひら側の手首のシワ上で、長母指外転筋腱の尺側側。橈骨動脈拍動上。

まとめ

『風邪は万病のもと。』

とも言います。
いつも頑張りすぎている証拠です。

お仕事や家事・育児で簡単に休むことが難しいと思いますが、
自分をほめる時間・労わる時間は少しだけでも作ってあげてくださいね。

私は【女性専門・出張鍼灸】で千葉県・東京都内中心に活動しております。
お手伝いできることがあればご連絡ください。
ご予約の方はLINEからですとご案内がスムーズです!
(ページ下にあります)

ではまた!

(参考文献)
東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉 医道の日本社

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